11月13日(日) 石川洋一郎氏が語る~“白洲次郎と正子”
掲載日 2016年10月4日
このイベントは終了いたしました。ご来場の皆様まことに有難うございました。
時に、戦後GHQとの折衝に奔走していた次郎。
時に、「韋駄天お正」と呼ばれ日本中を東奔西走していた正子。
しかしひとたび鶴川の家に戻れば、3人の子供の父であり母でした。
なにやら近所の子供達とも親しくしていたという次郎と正子。
今回、当時のご近所の子供たちの一人「洋ちゃん」こと石川洋一郎さんが、次郎・正子との思い出、鶴川村や武相荘についてエピソードをお話しくださいます。
(石川洋一郎さんについては正子の著作「鶴川日記」にも下記の記載があります。)
当時の二人、子供達の眼にはどのように映っていたのでしょうか。
「洋ちゃん」の眼を通して、ありし日にタイムスリップしてみましょう。
(開催概要・お申込みは、本ページ下部より)
「農村の生活」 ——白洲正子 鶴川日記 より
引っ越しの当日は、七軒の「組」の人々が、みな手伝いに来て下さった。昔ながらの共同体の意識が、農村にはまだ残っていたのである。村の子供たちも珍しがって、見物にやって来た。庭前の茶畑のうしろからのぞいているので、「こっちへいらっしゃいよ」というと、蜘蛛の子を散らすように逃げ去った。私どもが村の生活に馴れるには、その後長い年月がかかったが、子供たちはすぐ友だちになり、毎日一緒に山野をかけめぐっていた。
そのころの鼻垂れ小僧どもが、今は立派な大人になって、あるいはガソリン・スタンドを開いたり、テニス・コートを経営したり、会社に勤めたりしている。私どものことを、何と呼んでいいかわからなかったようで、家の子供たちと同じように、パパ、ママといっていたが、四十年近くたった今日でも、たまたま道で出会ったりすると、いきなり「ママ」と呼ばれてびっくりすることがある。そういう時は涙がこぼれるほどうれしい。私どもの息子や娘も、それぞれ家を持って、孫もいるが、幼な友達の昭ちゃん、洋ちゃん、やっちゃんなどとは、昔のままのつき合いをしており、一生そうであってほしいと願っている。(略)
開催概要・お申し込み
- 日程: 11月13日(日)14時(〜15時頃までを予定)
受付は、開始15分前までにお済ませください。 - 会場: 能ヶ谷ラウンジ
- 定員: 40名
- 料金: 2,700円(税込)/武相荘の倶楽部メンバー(※)は2,160円
- 〈募集は終了致しました〉
お申込み後、万が一キャンセルされる場合には、開催1週間前までに必ずご連絡お願いいたします。
※武相荘の倶楽部とは
年会費で武相荘へのフリーパス、会員専用ラウンジの利用、武相荘開催イベントの先行告知・優待が受けられるメンバーズ倶楽部です。より詳しい情報はこちらをご参照下さい。