武相荘の講座「みんなのかやぶき」
—参加する営みとしての茅葺き屋根—

掲載日 2017年1月11日

現代の茅葺職人 塩澤 実しおざわ みのる相良 育弥さがら いくや 両氏による対談・講演会

2017年3月11日(土)開催

葺屋根といえば、武相荘にとっては一つのシンボルにもなっており、馴染み深いものであります。
しかし一般的には、既に失われてしまった「古き良き日本の風景」といったイメージも定着しているように思います。

この茅葺の良さを見直し現代の生活に合った形で再び社会に広めていこうと努力されているのが、現在、関西を拠点に活躍されている茅葺き職人の塩澤さんと相良さんです。

※画面下のプロフィールもご参照ください。

今回の講演では、皆が参加できるという(ほんとうに?)旧くて新しい茅葺きについていろいろお話ししてくださるそうです。

題して、「みんなのかやぶき」—参加する営みとしての茅葺き屋根

自然とも人とも強い結びつきを持った「茅葺き屋根」のお話は、これからの時代や日本の新しい力を考えるヒントになるのではと思います。
普段はほとんど屋根の上という茅葺職人のお二人、めずらしく関東での講演となります。少しでもご興味お持ちの方は、この機会を逃さず、ぜひぜひご参加下さい。

〈開催概要・お申し込み〉

  • 開催日時: 3月11日(土) 14:30〜16:00
  • 会場: 武相荘 能ヶ谷ラウンジ
  • 定員: 40名
  • 料金: 3,240円(税込)
  • こちらのイベントは定員に達したため、募集終了となりました。
    ご応募有難うございました。ご参加の皆さまどうぞお楽しみに!

塩澤実
塩澤 実(しおざわ みのる)
1972年生。茅葺屋代表。
大学で環境デザインを学びながら建築が風景を環境を破壊している現実に悩んでいた折、一軒の茅葺き古民家の廃屋に出会い朽ち果て緑に覆われようとする痛々しい姿を、何故かとても美しいと思い惹き込まれた。卒業後京都府美山町へ移住、茅葺き職人の修行を積む。
関西を中心に職人として活動する傍ら、身近な草が茅という建材となり、美しい屋根となり、古くなれば肥料として土に還る、循環する茅葺きの環を広く体験出来る、茅葺き、茅刈りのイベントなど企画運営。

相良育弥
相良 育弥(さがら いくや)
1980 年生まれ。淡河かやぶき屋根保存会くさかんむり代表。茅葺き職人。
宮澤賢治に憧れて大地に生きる百姓を志すも、減反で米がつくれず「三姓」止まりに。そんな時に出会った茅葺きの親方に言われた「茅葺き屋根は百姓の業でできている」との言葉で弟子入り。
しばし土から離れ、空に近いところで百姓の住まう業を学び、修行を終え 2011年に独立。
現在はふるさとの神戸市北区淡河町を拠点に、民家から文化財まで幅広く手掛け、 積極的にワークショップも行う。空と大地、農村と都市、日本と海外、昔と今、職人と百姓のあいだを草で遊びながら、茅葺きを今にフィットさせてゆく活動を展開中。平成27年度神戸市文化奨励賞受賞。