クラッシックカーを楽しむ会2017
フォトレポート

掲載日 2017年9月14日

「クラッシックカーを楽しむ会2017」のフォトレポートです。
2017年9月10日開催(武相荘の倶楽部メンバー限定イベント)

倶楽部メンバーと牧山夫妻で、埼玉県加須市にあるワクイ・ミュージアムを訪問しました。

白洲次郎のベントレーと吉田茂のロールスロイス
屋外で迎えてくれたのは、白洲次郎のベントレーと吉田茂のロールスロイス。

涌井清春 氏
館長の涌井清春さん自ら、ご自身とワクイ・ミュージアムについてご紹介下さいました。
——EV、自動運転と、クルマの在り方が大きな転換期を迎えているが、
先人たちの思いと力が結集したクルマは、世界にとっても文化そのもので
継承していかなかければならないもの。—— 涌井さんの熱い気持ちが伝わってきました。

武相荘の倶楽部メンバーとベントレー
白洲次郎のベントレーは、涌井さんが日本にあるべき車の一つとして、
英国にあったオーナーとの約10ヶ月に及ぶ交渉の末ついに入手された車です。
そのご縁が、今回のイベントにつながっています。

さてさて、時間はちょうどお昼時となり、まずは腹ごしらえとなりました。
加須のうどん ワクイ・ミュージアム
涌井さん行きつけのお店から、天ぷらうどんをご用意くださいました!
うどんは加須の名物なんですね。
うどんも天ぷらも小麦の風味が上質〜とっても美味しくいただきました。
デザートは、旬を迎えたばかりの葡萄を頂きました。

ゆっくり食事をいただいてから、そろそろ行きますか、という感じで見学開始です。

「今日はどこからでも自由に見てください」ということでしたが
スタートに、次郎のベントレーに、エンジンをかけて下さいました。

白洲次郎 ベントレー エンジン

こ気味良いエンジン音。
時代がふわっと、当時に戻ったような錯覚を覚えます。
見た目にも十分美しいクラッシックカーですが、やはりエンジンがかかると印象がちがいます。

1924年製で“635”のシャーシナンバーを持つこのベントレーは、英国滞在中の白洲次郎の相棒となり、次郎の帰国後はベントレー・ドライバーズ・クラブのメンバーに引き継がれ、戦後ボディーとエンジンの改修がされていますが、ナンバーXT7471とステアリングは白洲次郎が愛用していた当時のままだそうです。

ワクイ・ミュージアムのクルマは、基本的にすべてエンジンかかる状態
クルマとして最高のコンディションが保たれているそうです。

HERITAGE ワクイ・ミュージアム
場所を移動して「HERITAGE」へ。
ヘリテージには、次のオーナーを待つ車がピカピカに磨き上げられて並んでいます。
異国情緒もあり、どこか港のような雰囲気を感じました。

FACTORY ワクイ・ミュージアム
「FACTORY」は、メカニックから塗装、内装まで、超一流の技術者が集う匠の仕事場です。高度なメンテナンスが必要なクラッシックカーを扱うワクイ・ミュージアムには欠かせない施設です。
作業の現場が拝見できるようになっていて、今日は特別にご案内もして下さいました。

ロールスロイスのエンジン
こちらはメンテナンス中でしょうか、ロールスロイスのエンジン。
人の手で作られているからか、とても有機的な印象がありました。

ロールスロイス ワクイ・ミュージアム
こちらは、今新たに取り組み中のプロジェクトの様子です。
外装を再現するのに、木枠を組んで、金属を叩いて、一から作る工程をお聞かせくださいました。

次回は完成系を拝見できるでしょうか?ものすごく楽しみです。ロールスロイス ワクイ・ミュージアム

見学の最後は、あらためてMUSEUM へ。
ミュージアムには世界的な名車の数々が数十台並びます。

1928年ル・マン優勝車「オールド・マザー・ガン」
左側グリーンのベントレーは、1928年ル・マン優勝車「オールド・マザー・ガン」

こちらは、グラバー製ベントレー Rタイプ ドロップヘッドクーペ
こちらは、グラバー製ベントレー Rタイプ ドロップヘッドクーペ
晴天にひときわ美しく輝いています。
涌井さんが、1992年に購入して、丸3年の月日をかけフルレストアしたというクルマです。

ワクイ・ミュージアム
先人の魂が宿るクルマたち、そしてそれを生かし続けているワクイ・ミュージアムの心意気を感じる会でした。

涌井さん、スタッフの皆々様、今回も大変お世話になり有難うございました。

ワクイ・ミュージアムの詳しい情報は下記より。車好きの方へはいわずもがな、
美術や骨董がお好きな方も、ぜひ一度この世界を体験して欲しいと思います。
http://www.wakuimuseum.com/