開催レポート
武相荘のワークショップ Vol.2
色とりどりの糸から生まれる 自分だけの組紐

掲載日 2017年11月25日

2017年11月19日(日)開催 武相荘のワークショップ
《色とりどりの糸から生まれる 自分だけの組紐》のレポートをお届けします。

参加者:17名 会場:能ヶ谷ラウンジにて

「組紐」
飛鳥・奈良時代に大陸から伝承された文化により、本格的に日本の組紐は発展しました。
仏具・経典・巻物の付属品の飾り紐から、武具甲冑刀の大切な美的部品として伝承され、現在では、和装の帯締めなどの印象が強いでしょう。
いまでは一般的になった組紐の帯締めや羽織紐は、正子の母、樺山常子が高田装束店と合作でつくり広めて、当時の上流階級に広まったと言われています。

道明製帯締め
会場には、道明製の組紐、正子所持の帯締めを特別に展示し、皆様にご覧いただきました。

道明三保子氏
今回のワークショップでは、この伝統技術を400年近く守り続け、組紐の研究、継承に尽力されておられる、御糸組紐司「東京 道明」(1952年創業)より、道明葵一郎氏、道明三保子氏、アシスタントの方々を迎えてレクチャーを受けました。

丸台

丸台を使用し、「奈良組」のストラップ、もしくはブレスレットを制作します。
既に台には色とりどりの糸がセッティングされ、一つとして同じ組み合わせは無いように用意して下さいました。
参加者は自分の好みの色の前にスタンバイ。

組紐(制作風景)
初めは恐る恐る、慎重に糸玉のついた糸を順番に撚っていきます。
作業が進んでいくと、だんだん玉の音が規則正しく聞こえるようになってきました。指が彷徨うことなく糸を撚っていくようになると、あっと言う間に時間が経っていました。

世界でたったひとつの「組紐」の完成です。
組紐 完成

編むとは違う「組む」という作業を実感することができました。
「道明」の皆様、貴重な体験をさせて頂きました、ありがとうございました。